第38回オープンCAE勉強会@関西は大阪大学 待兼山会館会議室での開催となりました。

参加いただいたのは午前中講習会7名、午後勉強会15名となりました。

午前中講習会はOpenFOAMのLES乱流モデルカスタマイズ講習会でした。段階を踏んでカスタマイズに移る講習の流れで非常に理解しやすく、何よりカスタマイズやってやった感が得られました。この出来た感が得られる講習会は非常に得した気になります。今後もこういう感覚に得られる講習会が出来ればと思いました。

 

勉強会に初参加の方は4名。インド枠が増員になりました。勉強会@インド……。後は関東合同勉強会でお知り合いになった方などに参加いただきました。

最初の発表はGetFEM++とPythonで固有値解析をやった話でした。GetFEM++はGPLv3で公開されているFEMのライブラリです。インターフェイスが充実しており、Python、Matlabなどで使用できます。今回の発表では、GetFEM++で作成した疎行列をPythonを用いて解くというものでした。GMSHのフォーマットにも対応しているので、メッシュをGMSHで作成してGetFEM++に読み込むことも出来るようです。結果はvtk形式で出力できるので、Paraviewで表示できるのでポスト処理も容易ですね。

 

次はRedhat系LinuxへのOpenFOAM2.4.xのビルドについてのお話でした。それほど大きな問題点はなかったようですが、ThirdPartyについているopenmpi‐1.8.5は使わずに、公式から落としてきたopenmpiを使うというところがミソのようです。

 

その後はもう一人の勉強会幹事さんからの勝手にブックレビュー。今回紹介いただいたのは、①土木学会の「いまさら聞けない 計算力学の常識」、②Jacob Fishらの「有限要素法 ABAQUS Student Edition付」 および③流れ可視化学会の「流れの可視化ハンドブック」でした。これらのレビューは後ほど勝手にブックレビューのコーナーに掲載予定です。なお、幹事さんが欲しがっていたAbaqusのSE版は3DS Academy に無料登録すれば、最新版のものがダウンロードできます……。

 

その後は実験をやりました。ダムブレイクはちょっとやり直します。風洞の法は持込のピンポン玉やゴルフボールよりも、偶然現れたマッチョ渦(たぶんダブルバイセップス似ていたから)で盛り上がりました。ドライアイスは上方から流すと下に落ちていくときに中心に向かって回転するような形で流れていました。次回勉強会で続報があるかもしれません。

 

後は会場お貸しいただいた先生から中国でOpenFOAMについて講演してきたときの話。昨年、改訂版が出た梶島先生の「乱流の数値シュミレーション」の英語版、中国語版が出るらしいです。内容は追記があるようなので、改訂版を持っている方も要チェックですね。

 

最後はParaviewWebとWord、PowerPointファイルの話。ParaviewWebはEC2にインストールしようとしたときの苦労談でした。インストールメニューの「simple install」を選択してもインストールできず、参考になるマニュアルも見つからないので非常に困ったというお話。ローカル環境にインストールしたらマニュアルが見れたということで、同じように困っている方は一度ローカルにインストールされてみてはいかがでしょうか?

 

WordとPowerPointのお話はまず、それぞれのファイルの末尾の「x」が何の意味かという質問から始まりました。知らなかったのですが「docx」「pptx」の「x」はxmlの略だったんですね。Wordなどのファイルの拡張子を「zip」に変更して回答すると、フォルダが出来て、中にxmlや貼り付けた画像ファイルが入っていました。このxmlファイルを直接記述するか、紹介があったPythonのライブラリ「Python-docx」「Python-pptx」を使って書き出すことで自動レポート作成されたそうです。

 

やっぱり自動化できるものは自動化しないといけないですね。手作業で一日800枚コンタを出力する非効率な作業はやってはいけないのです……もうやりたくない……。

懇親会は今回参加いただいたインターンで来日中のインドの学生さんがこられていたので、ちょいちょい英語で会話していました。うん、皆さん普通に英語出来るんですね……。インドの学生さんがふりかけが大好きということしか覚えていないです。

懇親会までを含め、いろいろとやる気をいただけた勉強会でした。次回までにダムブレイクはちゃんと計算と試験の比較をしておきます。

 

 

なお、講習会、勉強会の資料は本サイトの各ページに置いてありますので、ご興味のある方はご覧いただければと思います。

 

それでは次回も皆様のご参加をお待ちしております。